儚いけど夢は夢

家族と愛猫に支えられて・・感謝を忘れない

悲しい色

5月のある日


いつのように友人の誕生日に


おめでとうLINEをしました


その返信には


見覚えのある扇子の写真が添えられてました


これは私が高校卒業後


西武百貨店に入社して


初めてのお給料で


友人の誕生日プレゼントに贈ったものでした


40 年の時を経ても


大事に持っていてくれた事に感激しました



たくさんの人が(物が)


私の思い出の中だけになってしまっているのに




色褪せないものもあるのですね(ありがたい🙏)




私は?というと


友人には申し訳ないですのですが


あの頃の頂き物


私の手元にはありません



19歳で結婚する時


私の持ち物は


母親が怒ってすべて捨ててしまいました


いつものように


私には


何一つ確認することはなく




買ったばかりのステレオも


お気に入りの洋服もアクセサリーも


日記も手紙も写真も


私の心も





もしその友人とお互い


あの頃の思い出を見せ合えれたら


より楽しいのにね



なので


あの扇子はどこか


悲しい色に見えてしまいます



どうしても読みた過ぎて


楽天で購入してしまいました


”母という呪縛 娘という牢獄”




今まで本など読んだことなかったのですが


一晩で読み終えました



報道などで見聞きしている内容を


遥か超えている


教育虐待です



残酷で深刻で過酷で


多分現実は


更に遥か超えているのだと想像します



読んでいる途中


胸が苦しくなり


何度か中断しながら読みました



ひとつ怖いと感じたのは


母が娘を自分の持ち物と思っている


その感覚は理解できてしまったという点




屈折した愛情の押し付け


理解されない娘の心


認めたくない娘の成長


虐待されても麻痺する感情





そして


彼女のことを理解してくれる


裁判長の言葉と実父の心に触れ


彼女の心が軟化したのですが



もし


そんな人が私にも一人いてくれたら



なんて


そんなことも思ったりしました