あの人もきっと苦しんでいた
私には、まったく関わりのない
2歳年上の兄がいる
あの人とは、他人以上の冷え切った関係で…
多分、あの人の葬式でも
私は涙することは決してないと
言い切れるほど
同じ親に育てられたから
微かにわかることだけど
あの人もきっと苦しんでいたのだろうと思う
私が初めてあの人がおかしいと思ったのは
中一の時
ご飯を食べる時
兄は教科書で自分を囲い
私に「見るじゃない!!」と睨みつけてきた
その唇は小刻みに震えていて
必要以上に手はその唇を触っていた
ある時
部活帰りの兄は
数十分かけて手を洗っていた
実母は「うちの子はなんて綺麗好きなんでしょう」って言ったけど
それは中一の私から見ても異常だった
後にわかったことだけど
昼休み学校の廊下で
ジャージのズボンを数人の同級生に
下ろされ、うつぶせになっている兄を見たことがある
私は『また、みんなと一緒になってバカやっているわぁ~』と思っただけだけど
あの時、兄は虐めにあっていたらしい
兄も私と同様
何も学校のことを家で話すことはなかった
あの人もあの親の元で
苦しんでいたのかもしれない
でもひとつ違うのは
その憂さ晴らしを
兄は私にしていたこと
私は親から兄から
憂さ晴らしの捌け口になっていたこと
そりゃ捻くれるわぁ~www
なんちゅう寝方???
兄に対しては情の欠片もないけど
実母には
やっぱり母親だから
恨み切れないんだよね
どんな親でも子供には掛替えのない親だから
認められたかったよね
それだけが
心に残るしこり
多分、今後兄と会うのは
実母の葬式の場
同じ傷を抱えながら
違う立場で争うことになると思う
それが兄と最後の(兄妹としての)役目
寂しいね
身内をこれほど恨むのは
悲しいね…
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。